オムツとビールがセットで売れる?

オムツとビールがセットで売れる」という話は聞いたことがあるでしょうか。
パッと見ただけでは、2つの商品にある関係性が全く分かりませんよね…。
これは1992年に米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」に掲載された記事からはじまった主張だと言われています。
子どものいる家庭では母親はかさばるオムツを父親に買うように頼み、店に来た父親はついでに缶ビールを購入していた。そこでこの2つを並べて陳列したところ、売上げが向上した。
このようなエピソードになっています。

小売業界ではデータに意味を持たせ、戦略を練る、データマイニング的な視点と発想が求められます。
スマホアプリを通じて、データを情報を収集するだけなく、販促にも活かしていく、そんな事例が取り上げられています。

小売店向けアプリ開発を手掛けるスタートアップのランチェスター(東京・港)は利用客がアプリから商品のバーコードを読み取ることができる新機能を開発した。商品についての情報を閲覧したり気になった商品を記録したりできる。店側は購入前の利用者の興味関心についての情報を得て販促に生かせるようになる。

2021/06/03  日経産業新聞より引用

ありそうでなかったサービスですね。
スマホが普及している現代でオンラインとオフラインを融合させる新しいサービスになれば良いなと考えます。すでに「東急ハンズ」や「パタゴニア」でも導入されているようです。

商品の関係性を示すリフト値とは

ある商品との同時購買率の大きさを表す指標リフト値といいます。まずは下の図をご覧ください。

こちらは商品Aと商品Bの購買を示す図です。
対象1,000人に対して分析をかけた例とします。
この時、商品Aを購買した人が、商品Bを購買する関係性を計算すると以下のように表現できます。

実際はエクセルなどで自動計算するので、この様な計算式があるという部分だけ理解していただければ大丈夫です。このリフト値が高いほど、AとBを同時購買する確率が高いことを示すため、販売促進策の必要性が高まるといわれます。
一般的に、リフト値は1.0を超えると一定の意味をもち、2.0を超えると2つの商品の関係性が高いといわれています。

今日から使える資料ポイント

最後に、今日から使える資料ポイントです。
今日は「ベン図」を使って、重なり部分を表現しました。
パワーポイントの書式設定を使うことで図形を自由にデザインできます。

数多く存在するデータに意味を持たせ、戦略を策定する。
一朝一夕で身につくスキルではないので、日頃から意識して情報を見ていきたいですね。
それでは、本日もよい一日を!

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